ミナミヌマ系シュリンプの繁殖を観察していて、せっかく抱卵しても卵を直ぐ脱卵させるメスもいます。
ずっと観察していると、エビの個性も大きく絡んでいるように思います。
抱卵エビの脱卵の原因は?
メスのシュリンプが卵を育てられないと判断
気温差や水質の変化など、急激な環境の変化に堪えられなくなった場合、自分の保身の為に脱卵するタイプ。
特に抱卵しているシュリンプがいる時に、水替えすると水質が変わるだけでなく、水温も一時的に変わったりもするので、それがシュリンプにとってストレスになります。
冬に安定した水温を維持したいのならヒーターがオススメです。
夏は部屋に冷房を入れないと煮えたぎる水槽になってしまいます。
水槽部屋に冷房を入れるか、水槽に扇風機を取り付ける商品があるのでそれを使って水温を下げるか…
はたまた、コスト高い水槽用クーラーを導入するかですね…
メスのシュリンプが自分の身が危険と判断
抱卵したメスは孵化まで常にじっと隠れて過ごしている事が多いです。
その中で他の生物と共存している場合、身の危険を感じて、卵を育てられないと判断して脱卵するケースです。
我が家はメダカと一緒に飼っていましたが、メダカが増えると、与える餌にありつけなかったメダカが水槽のあちこちまで餌を探し出すので、じっとしている抱卵エビにとってはそれが身の危険に感じることがあるようです。
過度なストレスに晒された
狭い水槽や、過密状態、また交尾後執拗にオスに狙われ続けて、ストレス状態になった場合に脱卵してしまいます。
シュリンプのメスとオスの比率がオスが多くて、抱卵可能な状態のメスが常にオスに狙われてしまう状態になると、抱卵する際のストレスになる為、過度なストレスになります。
交尾が終わった後のメスはひたすら隠れて、抱卵に備えるので、ある程度静かな環境が必要です。
シュリンプの個性で脱卵
そう…何回抱卵しても絶対全て脱卵するタイプが中には絶対いる…
そういう場合はそいつの個性と思って諦めましょう。
いわゆる子育てに向かないシュリンプです。
数個残して、脱卵
これも根本的な原因は分からないのですが、なぜか1〜5個の数個だけを残して、他全部捨てるタイプ。
全部抱えてると大変だからなのか?それがラクなのか?イミフ…
これもシュリンプの個性だと思う事にしています。
元々卵を抱えるのが下手なシュリンプ
抱卵後、卵はシュリンプの腹肢の支える状態になります。
腹肢は卵が孵化するまでの間、常に新鮮な水を送り込んで腐らないようにする役割があります。
ですが、上手に卵を腹肢に抱えられず、はみ出ていている状態のシュリンプを結構な割合で見かけました…
腹肢からはみ出ていた影響で、ウィローモスに引っ掛けてしまい、卵を落としていくタイプもいます。
絶対に卵を脱卵しないメスもいる
上記で脱卵する原因やタイプを述べましたが、同じ状況下でも絶対に卵を脱卵しない強靭な精神を持ったメスシュリンプも中には存在する事も確かですw
同時期にサテライトに同じ種類のシュリンプ2匹を入れ、オス1匹を入れて抱卵を待っていると、
時期はズレているものの、同じ環境下でなぜか片方は脱卵、片方は上手に卵を抱えて離さないという時もありました。
そして、脱卵した奴は脱卵癖が付いたのか、次の抱卵でもやっぱり脱卵する。
そういう脱卵癖が付いたシュリンプは諦めましょう。
何度抱卵しても脱卵します。
抱卵したら水換えはNG?
抱卵したら水換えは環境の変化に敏感な抱卵シュリンプにはNGと良く言われますよね?
でもそんなことは無い。
水を1週間に1度定期的に変えていますが、孵化するのを待つと1ヶ月水換えしないことになります。
そうすると、体感で調子が悪くなって落ちていくシュリンプが増えていく感じだったので、水換えは定期的に、ソイルに詰まったゴミ掃除とセットで必ずやるようにしています。
そう、どんな環境でも卵を護るママシュリンプはいます。
脱卵するシュリンプの対処
抱卵しても、
卵を捨てる奴はすぐ捨てる!
結論はコレに尽きます…。
抱卵しているシュリンプがいる時の水換えは?
水質が変わらない程度に水換えします。
水が減った分水を追加する程度が良いと思います。
水を入れる時は、一気に水を入れるのではなく、少しずつ水を入れましょう。
カルキ抜きした水道水を一気に水を入れると水温に影響します。
カルキ抜きした水道水を値ペットボトルに入れて、水槽と同じ部屋にしばらく置くと、ペットボトルと水槽の水温が同じになります。
水温を同じ温度にしてから、水槽に入れると水温差がなくなるので、シュリンプの負担も減らせます。
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