シュリンプの繁殖において重要なのは、メスのシュリンプを抱卵可能な個体まで導くことです。
メスのシュリンプの背中にある卵巣が発達しないと、抱卵は中々しません。
餌をあげなくても、コケばかりツマツマしていれば生きられるし、繁殖するだろう…と思う人は多いはず。
でも、繁殖させるにはやっぱり栄養をとらせないとダメです!
メスのシュリンプの背中にある卵巣を育てて、抱卵を促し、繁殖三昧を試みた結果をまとめました。
卵巣が発達しないと抱卵はしない
当たり前ですが、いつでもスタンバイOKのオスシュリンプと違って、メスは卵巣にある卵を受精可能な大きさまで育てないと抱卵になりません。
卵巣を育てるには、以下の環境が良いです。
ストレスのない環境
適度な運動
栄養価の高い餌
メスのシュリンプにとって、ストレスのない環境とは、メダカや熱帯魚のいない環境です。
ストレスのない環境は抱卵後、メスのシュリンプがひたすら卵を守って育てる為に適しており、メダカや熱帯魚などの稚エビを捕食する生体や、急激な水温の変化が起きて、メスのシュリンプにストレスを与えてしまうと、自分の生命を優先して卵を脱卵させてしまうという事が起きます。
せっかく抱卵したのに、脱卵して繁殖出来なくなるのはもったいないですよね。
メスのシュリンプには出来るだけストレスのない環境を用意してあげましょう。
日の光を浴びて、悠々と泳いでいる姿はとても健康的なシュリンプに見えます。
泳いでいると言うことは、天敵がおらず安心していると言うことです。
最後の栄養価の高い餌とは、メスのシュリンプに栄養価の高い餌をあげて卵巣にある卵を育てるいう意味です。
鶏の卵もそうですが、栄養価が高く、高たんぱく質です。
ということは、メスのシュリンプにあげる餌もタンパク質が高ければ、卵が育ちやすいという事になります。
高たんぱく質のシュリンプの餌?
シュリンプにあげる餌は数多くありますが、あまり成分表が書かれていません。
毎日アルティメットバクターを入れてはいます。
そこで、シュリンプの餌ではなく、メダカの餌をあげることを閃きました。
栄養価の高いメダカの餌をあげて、メダカがヘビーローテーションで毎日のように産卵しまくった経緯があったからです。
それが、スドー特選メダカの餌
成分表をみると、
- 粗タンパク質 54.0%以上
- 粗脂肪 10.0%以上
- 粗繊維 3.3%以下
- 粗灰分 17.0%以下
- 水分 5.7%以下
- カルシウム 2.3%以上
- リン 1.4%以上
高タンパク質な上、水分やカルシウムもあります!
そこで、サテライトスリムにスノーホワイトシュリンプのペアを入れて試してみることにしました。
あまり入れ過ぎると水が汚れるので、様子を見ながらチョコチョコ入れています。
この餌を入れると落ちた餌をツマツマし始めるので、食いつきも良いです。
1週間続けてみたところ、卵巣が肥大化しました。
何よりコスパも良いんです!
50gで500円弱!
抱卵中も卵巣を育てる
抱卵中のメスはとても体力を使います。
体力使うなら、栄養価の高い餌をあげ続ければよいと閃きました。
栄養価の高い餌をあげ続けた結果、卵が孵化する頃にはある程度卵巣が育った状態になりました。
特に栄養価の高い餌が大好きなメスのシュリンプは、直ぐに食いつき、餌を抱えて独り占めして隠れます。
卵が孵化した後、しばらく経ってまた抱卵という状況に持ち込めるので、シュリンプの繁殖をヘビロテしたい方にはおススメです。
ただし、メスのシュリンプは繁殖のヘビーローテションで寿命を縮める可能性も高いのを知った上で行なってください。
たとえ栄養価の高い餌をあげたとしても、卵が孵化する為に使う体力がメスのシュリンプにとって命がけであり、相当堪えるという事です。
シュリンプの卵巣を育てるのに必要な事まとめ
ストレスのない環境を整えること
高たんぱく質で栄養価の高い餌を与えること
上記の2点です。
繁殖頑張りましょう♪
コメント