ミナミヌマエビ系のシュリンプを飼い始めてから、ずっと繁殖の為に観察していたのですが、ようやくメスのシュリンプが抱卵するタイミングを何となく察知できるようになりました。
この記事は固定種のシュリンプ同士の交配に役立ててもらおうと、メスシュリンプによる抱卵の舞を見極めるためにまとめました。
固定種の交配の為の抱卵の見極め
本体水槽は以下の種類のミナミヌマエビ系のシュリンプがいます。
飼った事があるシュリンプは以下の通りです。
この抱卵を見極めるサインをまとめた記事は、以下の全てのミナミヌマ系シュリンプの該当するので参考にしてみてください。
色んな色の種類のミナミヌマエビ系シュリンプを一緒にしているので、この状態で繁殖されると、色が混じった子シュリンプが産まれてしまいます。
やはりある程度はキレイな固定種が居たほうが良いよね(;´∀`)
って言うことで、卵巣が発達したメスとメスと同じ種類のオスを、サテライトに隔離して、抱卵させています。
時には複数種類メスを入れて、先に抱卵しそうなメスと同じ種類のオスを1匹入れて、ある意味バクチ的な事もしていますが、一応失敗したことはありませんw
1年観察していると、抱卵間近なメスのシュリンプの見分けがつくようになってきました。
抱卵間近なシュリンプを見分けるコツ
固定種のシュリンプ同士を繁殖させる為には、メスのシュリンプの抱卵前の前兆を見極める必要があります。
メスのシュリンプが前兆のサインを出した時、抱卵可能な状態となり、オスと交尾して抱卵となります。
卵巣が大きく肥大化する
卵巣がはちきれんばかりに膨れて育っていると、
そろそろかなと1つの目安としてサテライトに移動させます。
メスシュリンプの背中にある卵巣を良く観察すると、抱卵後の卵のサイズまで1つ1つの卵が育っているのが目視で分かります。
背中にツブツブが見えるんですよね。
ただ、ルリーシュリンプダークブルーのように体色が濃かったりすると、見極めが難しいですね。
そういう時は光を当てると、身体が透けて見えるので、卵巣が膨れていると影のように見える事があります。
上のルリーシュリンプダークブルーもそろそろ抱卵間近です。
卵巣が卵で肥大化するといよいよ抱卵間近の合図です。
頭と胴体の境目が広がっている
抱卵する際はメスが脱皮して、殻が柔らかくて見動きがしにくい時を狙って、オスが捕まえて交尾します。
脱皮が間近である時、頭の殻と胴体の殻の間に隙間ができます。
チェリーレッドシュリンプだと分かりやすいです。
脱皮間近だと、頭と胴体の間に白い一本線がくっきり出てきます。
この一本の線を中心に古い皮を破って脱皮します。
脱皮後は、メスが特殊なホルモンを出す影響で、明日がその匂いに反応して抱卵可能なメスを探します。
俗に言う、抱卵の舞です。
脱皮後の殻が柔らかい状態を狙ってオスが捕まえて交尾をします。
腹肢が長くふっくらしてくる
抱卵前になると、メスのシュリンプは卵を抱える腹肢を足で頻繁に掃除?を良くするようになります。
それと同時に、腹肢がお腹よりはみ出て、ふっくら出てきます。
卵を抱える準備ですね。
卵を包む準備なのか、透明な腹肢が殻からはみ出てふっくらしているのが分かります。
抱卵後になるんじゃ?と思われるかもしれませんが、脱皮した殻を見ると、明らかに腹肢が長くなっているのがわかるので、交尾前には既に腹肢が伸びている事になります。
抱卵サインの順序
卵巣の肥大化がまず先に来ます。
卵巣が肥大化したら、
腹肢が伸びてふっくらしているか、
次に頭と胴体の間が開き始めていると、
脱皮の合図です。
脱皮殻を確認して、腹肢が伸びていたら確実です。
もしかしたら、もう交尾は終わってるかもしれません(^_^;)
抱卵しやすい環境とは?
ヒーターを入れていなかった時、やはり気温が上がり始めて活動しやすい季節である春と夏が抱卵の季節でした。
水槽の気温がキモで、水温が18度から25度の間がシュリンプの繁殖しやすい環境だと思います。
水温が下がりやすい秋の終わり頃にヒーターを入れてあげると、春秋冬が抱卵する季節になります。
秋の終わり頃に抱卵して、その後水温が下がってしまうと孵化まで時間がかかってしまうので、ヒーターをつけることをお勧めします。
また、夏はシュリンプが暑さに弱いため、水温がどうしても上がってしまい、繁殖しにくい季節となります。
夏の期間はシュリンプを休ませて、エアコンや水温を冷やす扇風機(気休め程度になります)などを取り付けて、出来るだけ水温が上がらないように工夫してみてください。
抱卵する時期
良く上弦下弦新月満月に抱卵の舞が起こりやすいと言いますよね?
それも1つの目安となります。
ただ、我が家の場合はなぜか、上弦下弦新月満月の日の2日前に抱卵の舞が起こりやすかったです。
ずっと抱卵した日を上弦下弦新月満月を目安に見てきたのですが、
あれ?また2日前だ!
って言う事がしょっちゅうありました。
何故でしょうね…
抱卵を誘発するような事はしていませんが…。
抱卵の誘発
上弦下弦新月満月の前に水を替えて、シュリンプに刺激を与える方法もあるようです。
また、シュリンプ繁殖促進 S−1というエビの脱皮を促進する誘発剤も売っています。
その名残で未だに使用しています(^_^;)
保険という感じですね💧
交尾後のメスシュリンプの様子
オスとメスが交尾すると、交尾後もメスは自分の出しているホルモンの影響でオスが自分を探しているのが分かっているので、他の交尾目的のオスからひたすら身を隠します。
メスのホルモン分泌が落ち着き、オスが探さなくなったら、メスは抱卵の準備をします。
ただひたすらじっとして、1つ1つ卵巣から卵をお腹に送り、卵の場所を確認しながら大事にお腹に収めていきます。
シュリンプの抱卵前兆のまとめ
以上、私が観察してきた事をまとめましたが、参考になりましたでしょうか?
まだまだ初心者な私ですが、参考にしていただけたら幸いです。
早く抱卵させたい!
シュリンプを増やしたい!
って言う方が殆どだと思います。
私もそうでした。
でも最初の頃はシュリンプを増やすどころか死なせてばかりでした。
水質か安定するまで、気長に待ってみてください。
我慢我慢です。
我慢して観察を続けてみてください。
そのうちきっと増えてきますよ(^^♪
我が家も夏が終わって、暑さで結構亡くなりましたが、涼しくなってきた最近また抱卵し始めました。
現在8匹が抱卵中です♪
孵化するのを楽しみに待っています(´∀`*)
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